時々我が家の敷地を、猫が横切るのを見かける。
それがいつも同じ猫なのか、そういう猫が何匹かいるのか
飼い猫なのか、野良猫なのか
何処から来て、何処へ行くのか
何も知らない。
ただゆったりと歩いて、我が家の敷地を通り抜けていく。
過去を悔やむこともなく
未来を心配することもなく
何かになろうとするわけでもなく
誰かの顔色をうかがうわけでもなく
行きたいところへ行き
したいことをして
自由に
今を生きている猫。
そんな猫のように
わたしも生きていきたいと
通り過ぎていく猫を見て思う。