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2024春・青春18きっぷ日帰り旅②倉敷・大原美術館

青春18きっぷで日帰り旅をしてきました。

①はこちら

 

岡山県倉敷市の美観地区にある大原美術館にやって来ました。

大原美術館

岡山県倉敷市中央1-1-15

大原美術館は、倉敷を基盤に幅広く活躍した事業家大原孫三郎が、前年死去した画家児島虎次郎を記念して1930(昭和5)年に設立した、日本で最初の西洋美術中心の私立美術館です。
日本美術のコレクターでもあった孫三郎は、友人でもあった虎次郎の才能と、美術に対する真摯な姿勢を高く評価し、三度にわたる渡欧を促します。

虎次郎は、そこで制作に励むかたわら、孫三郎の同意のもと、日本人としての感覚を総動員してヨーロッパの美術作品を選び取るという作業に熱中しました。
明治の気骨を持つ虎次郎の選択は、東洋の感覚と西洋美術の精華との真剣勝負でした。

彼は、エル・グレコゴーギャン、モネ、マティス等、今も大原美術館の中核をなす作品を丁寧に選び、倉敷にもたらします。

同時に進めた中国、エジプト美術の収集にも、東西の狭間で悩みつつ文化の源流に迫ろうとした虎次郎の心情が伺い知れます。

(公式HP 美術館の歴史より)

www.ohara.or.jp

 

美観地区も24年ぶりでしたが、大原美術館も24年ぶりです。

 

入館料は一般が2000円です。

本館と工芸・東洋館を鑑賞することができます。

分館は休館中でした。

 


わたしは美術館でチケットを2000円で購入したのですが、鑑賞直後に行ったアイビースクエアでは前売り券として1800円で販売していました。

アイビースクエアへは徒歩で行けるので、そこで購入するのもアリかなと思います。

 

館内は撮影禁止でした。

まず工芸・東洋館に行ったのですが、以前から鑑賞したかった棟方志功の作品が多く展示されており、嬉しかったです。

 

続いて本館に行きました。

モネやルノワールピカソエル・グレコゴーギャンセザンヌピサロクールベなど作品点数は多くはないものの、有名どころの画家の作品が展示されています。

東京や大阪まで行かなくても、倉敷で観られるのは嬉しいですね。

 

モネの『睡蓮』も観ることができます。

クロード・モネ『睡蓮』1906年

作品紹介詳細 | 大原美術館

日本のために送られた1枚

モネの家を直々に訪ねた虎次郎が、「日本の絵描きのために」とモネが用意していた数点の中から、何年も手放さなかったという本作を選び、持ち帰った。

まっぷる '23岡山倉敷 付録p.18より)

 

そして大原美術館にはモネの自宅庭園(フランス・ジヴェルニー)から株分けされた睡蓮もあるようです。

 

大原美術館の工芸館横の池にある睡蓮は、2000年の創立70周年に、フランスの画家クロード・モネのジヴェルニーの自宅庭園から株分けされ、移植したものです。
毎年、多くの来館者の方を楽しませてくれています。

www.ohara.or.jp

 

モネの作品はもう1点あるのですが、現在開催中のモネ展に貸し出されています。

昨年モネ展に行ったので、そこで鑑賞しました。

 

 

今回、わたしが大原美術館で釘付けになった作品は主に2点。

1点目は、本館に入ったところでまず目にするこちらの作品。

児島虎次郎『和服を着たベルギーの少女』1911年

作品紹介詳細 | 大原美術館

 

一目で惹きつけられました。

本館を一通り鑑賞した後また観たくなって、戻って心ゆくまで鑑賞しました。

 

ベルギーは昨年行ったばかりだったので、より興味を持ったのかもしれません。

 

館内にはこの作品とは別の場所に児島虎次郎の作品が多数展示されている場所があり、そこに児島虎次郎が留学先としてベルギーのゲントにいたことが記載されていました。

 

ゲントは昨年訪問したので、とても親近感を抱きました。

 

ゲントにいたことを知ったあとで『和服を着たベルギーの少女』を再び鑑賞すると、少女がより身近に感じられました。

 

昨年のオランダ・ベルギーでの芸術探訪の旅では、旅行会社のツアーだったので美術館等でゆっくり鑑賞することはできませんでした。(ゆっくり鑑賞していたら何ヶ所も行けないので、これはこれで良かったと思っています)

 

じっくり観ていると、いろいろなことを感じます。

 

背景に日本的な人形があるなぁとか、この少女は日常的に着物を着ていたのだろうか、それともこの作品のために着たのだろうかなど、いろんな思いをめぐらせました。

 

大原美術館では自分が納得するまで鑑賞することができ、ゆっくり鑑賞することの良さを改めて感じました。

 

また近くでまじまじと観ると、タッチがよくわかります。

どのようなタッチで描かれているのか観るのも、鑑賞するときの楽しみの一つです。

 

『和服を着たベルギーの少女』はタッチがすごかったです。

 

そして先ほどYouTubeで、学芸員がこの作品を解説したもの(3分54秒)を見つけました。

興味深く拝見しました。

 


www.youtube.com

 

大原美術館の成り立ち(19分55秒)などもありました。


www.youtube.com

 

 

わたしが釘付けになった作品2点目はこちら

ジョヴァンニ・セガンティーニ『アルプスの真昼』1892年

作品紹介詳細 | 大原美術館


セガンティーニって、知ってるような知らないような・・・😅

この作品も飽きるまで鑑賞しました。

 

木の感じとかとってもリアルなんですよね。

羊の毛並みとか。

 

この作品を観ていると、この場から離れられなかったです。

 

ジョヴァンニ・セガンティーニ

Giovanni Segantini 

1858年1月15日 - 1899年9月28日

イタリア の 画家

アルプス の風景などを題材とした絵画を残し、アルプスの画家として知られている。

Wikipediaより)

 

セガンティーニのアルプスの風景の絵画を、もっと観てみたくなりました。

 

惹きつけられる作品が1点でもあると、観に来て良かったと思います😊

遠くないので、また観たくなったら観に行きたいと思います。

 

今年は開花が遅かったので、桜も観賞できました。

 

こちらも綺麗に咲いていました。

 

24年振りに来られて良かったです😊

 

先日4月15日に、NHKで『ザ・バックヤード 知の迷宮の裏側探訪 セレクション 大原美術館』が放送されました。

4月22日23:29までNHK+で視聴できるようです。

ご興味のある方はご覧ください。

https://plus.nhk.jp/watch/st/g1_2024041513087

 

③へ続く!