岡山県立美術館にて開催中の展覧会
「北斎と広重 冨嶽三十六景への挑戦」に行ってきました。
今年2月に富士山を観に行き、是非とも北斎の「冨嶽三十六景」を観たいと思っていました。
また、わたしの好きな印象派の絵画は浮世絵の影響を受けており、そのため一度浮世絵をしっかり鑑賞したいという思いがありました。
念願の鑑賞になります。
今回の展覧会は写真撮影はほぼOKで、一部NGでした。
作品の一部をご紹介します。
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『冨嶽三十六景』は大人気となり、さらに追加して全部で46図刊行されたとあります。
今回、その46図全て観ることができました。
馬のたてがみなど、木版画とは思えないほど繊細な線です。
毛の柔らかさなどもきちんと表現され、素晴らしいなと思いました。
どうやったらこんなに細い線が彫れるのでしょうか。
直筆でも細い線を描くのは大変なのに、木版画となると至難の業ですよね。
「伊沢とは、温泉でも知られる石和のこと」と説明があります。
2月の富士山鑑賞ツアーで、石和(山梨県笛吹市石和町)に宿泊したので、思わずシャッターを押しました。
「石和」と書いて「いさわ」と読みますが、江戸時代は「伊沢」と書いていたのでしょうか。
「伊沢」のほうが読みやすいですね。
「石和」は知らなければ読めませんね。
「甲州伊沢暁」は山梨県から観る富士山だけあり、先ほどの「武州千住」(東京都足立区千住)から観た富士山よりも、随分大きく観えますね。
神奈川県平塚市中原あたりから観た富士山です。
とても美しい富士山が観られたのですね。
期間中に展示替えがあるため、全46図を一度に鑑賞できるのは6月30日までとなっています。
全てを鑑賞したい方は、是非30日(日)までにご来館くださいませ。
上の「凱風快晴とほぼ同じ山の形」とあります。
見比べてみると、確かに形は同じですね。
でも、雰囲気は全然違いますね。
あまりにも有名な作品ですね。
来月から新紙幣になりますが、新千円札の裏面に採用されたので、目にする機会が増えますね。
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こちらは波ではありませんが、「神奈川県沖浪裏」と同じく水の流れが表現されています。
静止画ですが、水の流れが動画のように見えます。
水の音まで聞こえてくるようです。
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見事な富士山です。
富士山を眺めながらの旅。
いいですね~😍
湯島天神からの風景でしょうか。
不忍池(上野)が見えますね。
今はどんな風景が見えるんだろう。
湯島天神 (東京都文京区湯島3-30-1)
ゴッホが大好きなわたしにとっては、「広重の作品」というより「ゴッホが模写をした作品」の印象が強いです。
元の作品を観ることができ、嬉しいです。
こちらが 模写をしたゴッホの作品
並べてみます。
ほかにも、ゴッホが浮世絵を模写している作品があります。
これらのゴッホ作品は、3点ともゴッホ美術館(オランダ・アムステルダム)所蔵です。
展覧会に戻りまして・・・
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作品の中に、たくさんの浮世絵が描かれています。
細かい!
鑑賞するのは楽しいですが(ずっと観ていられます)、制作するのは大変ですね。
すご過ぎます!
最後に、展覧会出口付近に広重による岡山の風景画を集めたコーナーがありました。
これは岡山会場独自と思われます。(撮影NG)
ご覧になりたい方は、岡山県立美術館へお越しくださいませ😙
岡山会場は7月7日までで、次は大分会場になります。
会場:大分県立美術館
会期:2024年7月26日(金)~9月8日(日)
浮世絵鑑賞は初めてでしたが、『冨嶽三十六景』全46図を鑑賞できたりと、かなり見応えがありました。
大満足です。
(岡山会場は7月7日までですが、『冨嶽三十六景』全46図を一度に鑑賞できるのは6月30日までなので、ご注意ください。)
今後も機会があれば、浮世絵の鑑賞もしたいと思います😄
この後、徒歩移動し岡本太郎作品を鑑賞しました♪