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~ 自由に 氣楽に ~

ゴッホ展に行ってきました♪ その3

enjoy-now.hatenablog.com

の続きです。

その1はこちら⇩

enjoy-now.hatenablog.com

 

待ちに待ったこの瞬間。
ついに、ヘレーネが生涯をかけてコレクションしたゴッホ作品と対面する時が来た。

わたしは ゴッホ展~響きあう魂 ヘレーネとフィンセント~に入場した。


美術館や今回のような企画展は、今までに何度も行っている。
ゴッホに関しても、アムステルダムゴッホ美術館や過去に何度もあったゴッホ展など、まあまあ通ったほうではないだろうか。

入場すると、先に入場された方々が鑑賞されていた。
朝一での入場のため、それほど込み合ってはいない。
朝一を選択した理由はそこにあった。
入場する時間帯を遅くすればするほど、前に入場した方が残っていて人が多くなると思ったからだ。

今回の朝一という入場時間は、本家(?)のゴッホ美術館に行った時の経験を元に決めた。

 

♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪

 

わたしは以前、ある1枚の作品が観たくて、アムステルダムゴッホ美術館へ行った。
ゴッホ美術館のすぐそばには、レンブラントの『夜警』が観られる「アムステルダム国立美術館」もあった。

せっかくだからそちらも行こうかと迷ったが、アムステルダムへはゴッホ美術館来館のために行くのだから、国立美術館に行く代わりに、その分ゴッホ美術館でゴッホ作品を堪能することにし、2日連続でゴッホ美術館へ行くことにした。

チケットは、事前に日本で予約した。

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ゴッホ美術館1日目
夕方の予約しか取れなかったため、夕方に入場。
すでに多くの方が館内にいる。

いつものように鑑賞する。
館内はゴッホの作品だらけだ。
こんなに嬉しいことはない。
憧れのゴッホ美術館に来れたことが、ただただ嬉しい。

順番に観ていき、お目当ての作品にたどり着いた。
いよいよだ。

何人かの方が鑑賞されていた。
初めは後ろのほうから観た。
少し待ってから正面から観た。

良かった。
このためにわたしは来たのだ。
満足だった。

でも、最高に満足したかと聞かれたら、そうでもない氣がした。
あんなに観たくてわざわざアムステルダムにまで来たのに、それに比例するだけの感動がなかったような・・・
わたしの期待が大き過ぎたからかな・・・

少し観て、順番があるので次の方に譲った。


ゴッホ美術館2日目

朝一で予約できたため、開館時に入場。

前日とは違い、館内はまだ人が少ない。
たいていの方は経路の順にゆっくり鑑賞されている。

わたしは前日一通り見たので、もう一度見たい作品にだけ的を絞って鑑賞する。
お目当ての作品以外にも、前日釘付けになった作品も何点かあった。
その作品の場所に急いで向かう。

初めのほうは人がチラホラいたが、さっさと2階に上がると人が少なくて、作品をかなり長い時間独り占めにできた。
わたしは興味のない作品はちらっとしか観ないが、反対に興味のある作品は時間の許す限りずっと観ていたいタイプ。
朝一に入場することでそれが可能となった。

お目当ての作品は最上階。
前日にリサーチ済みだ。
そこに着くと、誰もいなかった。

誰一人いない空間で、作品とだけ向き合う。

前日も観たはずなのに、前日の何倍もの感動が押し寄せてくる。
作品から伝わるものが、前日とはまるで違う。

ゴッホがどんな想いでその絵を描いたのか。
なぜそれを描いたのか。
それがはっきりわかった。
様々なことが伝わってきた。

インターネットや画集からは伝わらなかったものが、
本物からは感じ、魂に響いてきた。
観に来て良かったと心から思った。
たった1枚の絵を観るためだけに来たとしても、十分その価値はあった。

この作品と出逢えたことに感謝した。

しばらく誰も来なかったので、わたしは心ゆくまで向き合うことができた。
もう十分ですよというくらい。
間違いなく最高に贅沢な時間だった。


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とまあ、このような経緯があり、
今回、ゴッホ展に行くならやはり朝一だなと思ったのであります。

案の定、朝一を選んで正解でした。わたしの場合。
いろんな鑑賞の仕方があると思うのですが、わたしのような観方なら朝一ですかね。

今回のゴッホ展も、初めのほうに展示してある作品はちらっと観て、
どんどん先へ進んでいきました。
美術館や企画展のメインとなる作品は最後にあることが多いです。

途中、途中で氣になる作品はじっくり観ます。
少し先へ進んでも、やっぱり観たくなって戻って観ることもあります。
好きな作品は結構時間をかけて観ます。
時には何度も戻って観ます。

ゴッホ美術館からも数点来ていました。
久々の対面でしたが、一度観ているので割とさっさと観て次へ行きました。
そしてメインのフロアへ。

糸杉の絵は、最後に展示されていました。
当初、わたしはこちらの作品にそれほど注目していなかったのですが、本物と対面するとしばらく作品の前から動けませんでした。
画集で観るのと全然違って、作品から訴えてくるものがすごいのです。

音楽もCDで聴くのとライブで聴くのって全然違いますが、絵画も全く同じです。
もしかしたら絵画のほうが違うかしら?
どうかな?

まあ、どちらにせよ本物はやはり本物です。
コピーはコピーですね。
コピーが本物を超えることなどないです。

今回のゴッホ展でも、数点お気に入りの作品ができ、その絵を中心にじっくり鑑賞することができました。
メインのフロアも時間が経てば、だんだん人が増えていきましたが、それでもゆっくり鑑賞できました。
作品から訴えてくるものをじっくり聴くことができましたから。
東京でこんなにゆっくり鑑賞ができるなんて思ってもみなかったです。

鑑賞後、東京都美術館の方とお話する機会があったのですが、定員の50%の入場にしていると言われていました。
どうりでゆったりしていたわけですね。
その分、いつでも気軽に観に行くというわけにもいかず、計画を立ててチケットを予約する必要があります。
本来なら残りの50%の方も鑑賞できたはずですが、仕方がないです。
ゆっくり鑑賞させていただけたことに感謝します。

行きたかったオランダのクレラーミュラー美術館は当分お預けにはなりましたが、一部の作品とは言え、今回、クレラーミュラー美術館の作品を鑑賞することができ、大変嬉しく思いました。

ありがとうございます。

「思っていたら叶う」
今回もそう思ったのでした。