わたしは安野光雅さんの絵が好きで、特別展などがあれば足を運んで鑑賞を楽しんでいます。
安野さんは島根県津和野町のお生まれで、津和野町に安野光雅美術館があり、いつか行きたいと思いながら15年くらい経ったでしょうか。
その間に安野さんの訃報を聞き、ショックを受けたのは昨年2021年1月のこと。
2020年12月に、94歳でお亡くなりになったそうです。
それから1年以上が経ち、先日ふと安野光雅美術館に行きたかったことを思い出しました。
検索してみると、亡くなった安野さんの新作絵本が2022年1月に出ていたではありませんか😲
2020年12月の逝去後、安野さんのアトリエから、オランダの美しい風景の絵が見つかりました。以前から「次の『旅の絵本』はオランダで」とおっしゃられていた安野さんのことば通り、『旅の絵本』の10巻目となる「オランダ編」の原画が完成していたのです。
本書は、それらの原画を、これまでの「旅の絵本」シリーズにそって編集したものです。
( amazonより引用)
こちらは旅の絵本シリーズの10巻目となりますが、おそらく最終巻だと思われます。
それがわたしの大好きなオランダとは!
オランダは2019年に一人旅をして以来、わたしが大注目している国です。
表紙はアムステルダム中央駅。
こちらに↓ 少し登場します。
裏表紙はアムステルダム中央駅の続きです。
安野さんのアムステルダム中央駅が観られただけでも、とっても嬉しい。
もちろん中も拝見しました。
風車や跳ね橋、街並みや運河、アンネ・フランクの隠れ家やキューケンホフ公園など、わたしが旅した風景が安野さんの作品として描かれています。
感無量です。
巻末に、安野さんによるそれぞれの絵の解説もあります。
さきほどの過去記事に記述した「アムステルダム中央駅は東京駅のモデルなのか?」という件についても、触れられていました。
安野さんの見解を伺えて良かったです。
疑問に対しての答えをいただけました。
そして今回の絵本は、今までの絵本等とは決定的に異なる点がありました。
それは、絵本の最後にある著者紹介の部分です。
過去の絵本だと
安野光雅(あんのみつまさ)
1926年、島根県津和野町に生まれる。
今回は
安野光雅(あんのみつまさ)1926-2020
島根県津和野町に生まれる。
これを見て、本当に亡くなってしまったのだと思いました。
寂しさはありますが、亡くなった後に新刊を、わたしが一番観たかったオランダの風景を描いた作品を届けてくださり、有難い氣持ちでいっぱいです。
そして現在、津和野の安野光雅美術館では
旅の絵本Ⅹ<オランダ編>出版記念として、
人々の暮らしの詰まった『旅の絵本』展 第1期
を開催中。
オランダ編の原画を初公開しているそう。
いよいよ安野光雅美術館へ行く時がやって来たのかもしれない。
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後日、行ってきました!
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