10月27日放送
NHK『 カラフルな魔女〜角野栄子の物語が生まれる暮らし 』
「ここではないどこかへの旅」
の角野栄子さんの言葉が胸に響きました。
現在87歳の角野さんが、24歳の時(1959年)知らない世界を見てみたくて、ブラジルに個人移民として数年間渡った時のお話。
ブラジルに着いた当初はブラジルに馴染めず、来るんじゃなかったと後悔したと言います。
食習慣の違いから食欲がなくなり しょげてしまい、カーテンを閉めきり部屋に閉じこもる毎日。
ある時「何とかここで生きていかなきゃいけない」と思い、窓を開けたそうです。
窓を開けたら風がふーっと入ってきた。
それにあたったら、「この国で生きていけるかもしれない」と思った。
人間て不思議だなぁと思う。
自然の生き物なのね。人間て。
閉めきった中にいるよりも、風にあたって外の音を聞いたり、空氣が動く、そういう中で人は生きているんだなと思った。
だからスリッパから靴に履き替えて出て行ったわけ。
この時の感覚は、のちに角野さんの代表作となる「魔女の宅急便」にも描かれたそうです。
氣持ちの切り替えって、ちょっとしたことなんですね。
何か大きなことをしなければ今の状態を変えられないんじゃないかと思ってしまいますが、きっかけはとても小さなこと。
窓を開けることなら、すぐにでもできますね。
窓を開ければ空氣が流れますから、身の回りの流れも変わっていくのでしょうか。
今回は窓を開けるという行為でしたが、何でもいいですよね。
例えばいつも通る道を少し変えただけでも、新しい発見があったりしますね。
大きなことじゃなくても、ほんの少しの行動が大きな変化につながっていくということを改めて思いました。
角野さん、ありがとうございました😊